【闇金の組織|ヤミ金の基礎知識】

親玉の尻尾が掴めない多重階層組織

闇金の組織はどのようになっているのか?

 

全貌を知っているのは、内部にいるトップ階層の人間だけです。

 

しかし、わかっている範囲の事を説明しましょう。

 

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本体組織

 

末端の闇金

利用者と接触する末端の闇金は、携帯電話・スマホだけを持っており、事務所はありません。

 

マンガの「闇金ウシジマくん」は事務所を持っていますが、こういう闇金はほぼいなくなりました。

 

取り締まりが厳しくなったので、住所を特定されにくい業態に移行したのです。

 

住所が不明で、携帯番号もしょっちゅう変えるので、警察も簡単に手入れできません。

 

末端の闇金が持たされている1店当たりの貸付資金はわずかです。

 

かなり以前のルポルタージュで「100〜200万円」と読んだことがあります。

 

また「初回貸付の上限額は以前は10万ということもあったが、今はせいぜい5万円。普通はそれ以下。」との情報も得ています。

 

これらを総合すると、1店当たりの貸し付け資金は100万円を切るのではないかと想像されます。

 

そして利用者一人当たりにわずか数万円を貸し付けて、短期間で何十倍にも債務を膨らませる仕事を課せられているわけです。

 

【補足】

ある元闇金経営者は、開業する際の貸付資金は最低でも200〜400万円必要と言っています。

 

しかし、事務所を借りて数名部下を雇う前提の話なので、今はない古い業態です。

 

上層部はもちろんオフィスがあるでしょうが、末端はないなら固定費も下がります。

 

おそらく、私の推定は的を得ているのではないかと考えます。

 

トップ〜幹部

闇金の組織は多重階層組織になっています。

 

末端を束ねるリーダ―がいて、リーダーを束ねるマネージャーがいて・・・という階層構造が少なくとも10階層くらいあると言われています。

 

警察の捜査が入りそうになったら、とかげの尻尾切りみたいに、そこから下の組織を捨てます。

 

警察ががんばってもなかなかトップにたどり着けない組織構造になっているのです。

 

トップの人間は闇金ビジネスに精通したプロで、必ずしもヤクザではないと聞いています。

 

ただし、それは「中にはまっとうな金融業者もいる」という意味ではありません。

 

背後は暴力団だが経営者は構成員ではないとか、暴力団は関係ない詐欺グループの場合もあるという意味です。

 

出し子

利用者に振り込ませた口座からATMでお金を引き出すのは、一番逮捕される危険が大きい仕事です。

 

だから、これは出し子と呼ばれるアルバイトにやらせます。

 

出し子になるのは仕事が犯罪であることを十分理解していない若者や主婦のほか、闇金の被害者も多いです。

 

返済に行き詰まった利用者に「いいバイトがある」といった誘い文句をかけてやらせるのです。

 

背景組織

闇金のバックには暴力団がいるとよく言われます。

 

以前に摘発された大規模な闇金グループの元締めは、山口組系の五菱会でした。

 

しかし、最近の闇金は暴力団とは関係ない詐欺集団も多いという説もあります。

 

多分、どちらの場合もあるのでしょう。

 

今日、やくざでないということは必ずしも堅気であるということを意味しません。

 

犯罪集団として従来の暴力団ではない「半グレ」の存在感が高まっていることはご存知だと思います。

 

市川海老蔵を襲撃し、白昼のバット撲殺事件を起こして世間に名前を知られるようになった関東連合。(その後、解散)

 

中国系の二世三世で構成される怒羅権(ドラゴン)などが代表です。

 

暴力団が強まる法規制のもとでおとなしくなる一方、半グレがどんどん勢力を伸ばしているのです。

 

闇金の世界でも、従来のヤクザとは違うがそれ以上に悪質な集団が育ってきていることは十分想像できます。

 

資金源

闇金ビジネスの元手となる貸付資金は誰が出しているのか?

 

まず犯罪集団が闇ビジネスで儲けたお金を投資している場合があるでしょう。

 

闇金ビジネスがうまく回っていれば、その収益を再投資する場合が好例です。

 

闇金・高利貸しが主人公のマンガでは、堅気の金持ちが「金主」として登場します。

 

ヤクザなどに利益を与えてその保護を受けながら、秘かに違法ビジネスに投資して儲けているのです。

 

おそらくそういうこともあるのでしょう。

 

関連業者

闇金は多くの関連業者と協力してビジネスを行っています。

 

名簿屋

見込み顧客のリストを売る業者です。

 

リストの作成方法はいろいろあり、まず自己破産や個人再生の申し立てをした人は有力候補です。

 

この情報は官報という政府刊行の日刊紙をチェックすることで得られます。

 

サラ金などの多重債務者のリストも不正に売買されていると言われています。

 

儲け話のサイトやメルマガに登録させる形でもリストが集められています。

 

最後に闇金の利用者リストもまた有用で、闇金間で売買されています。

 

つまり闇金自身も名簿屋であり、両者は表裏一体なのです。

 

道具屋

飛ばし携帯や第三者の銀行口座を入手して、闇金にレンタルする業者です。

 

この2つは闇金ビジネスに欠かせないものです。

 

闇金自身も携帯や銀行口座の詐取に動くことがあるので、闇金は道具屋とも表裏一体だといえます。

 

紹介屋

「あなたにも貸してくれる良心的な金融業者がある」などと言って、闇金に紹介する業者です。

 

整理屋

弁護士でもないのに債務整理をしてあげると言って近づき、闇金に紹介する業者です。

 

提携弁護士

弁護士の肩書で債務整理を持ちかけ、闇金に紹介する者さえいます。

 

まず、架空の弁護士の場合があります。

 

これは所属する弁護士会と登録番号を教えてもらい、その弁護士会に問い合わせれば簡単に見破れます。

 

次に懲戒処分を受けて活動できない弁護士や高齢で仕事の取れない弁護士が名義を貸している場合があります。

 

債務整理や闇金対策を本当にやってくれる弁護士は、事務所もホームページも持っており、所属弁護士会と登録番号と顔写真を公開しています。

 

このあたりを確かめずに肩書だけで信用しないことです。

 

特に闇金自身が弁護士を紹介してくることがありますが、これは100%グルです。

 

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